この記事でわかること
・相手との距離感がわからない
・どこまで自分の話をしていいか迷う
・「一方的だった」と言われたことがある
・相手の気持ちが読めなくて不安になる
・LINEの温度感がわからない

江東区の小さな結婚相談所
「そんなひろしの相談所」
のひろしです。
記事は、ADHD・ASDなどの診断や治療を目的としたものではありません。
婚活の現場で起きやすい、
「会話・LINE・距離感・段取り・活動ペース」
こうした悩みを整理しながら、発達特性やコミュニケーションの苦手さに配慮して、
自分に合う婚活の進め方を考えるための
「発達障がいに配慮した婚活相談室」で運営しています。
恋愛や婚活で、相手との距離感がわからない。

どこまで自分の話をしていいか迷う。
「一方的だった」と言われたことがあるけれど、何が一方的だったのかがわからない。
逆に、相手がどんな気持ちなのか読めなくて、
不安で眠れない夜がある。
交際が始まったのに「どう進めればいいのか」がわからなくて、何もできなくなってしまう。
ASD傾向がある人にとって、婚活で難しいのは「誰かと出会うこと」だけではありません。
出会ってから関係を少しずつ育てていく過程に、特有の難しさがあります。
この記事では、「なぜ距離感がわからなくなるのか」という構造を理解した上で、実際にどう動けばいいかを一緒に考えていきます。
ASDという特性と恋愛

ASD(自閉スペクトラム症)の有病率については、国内外でさまざまな研究があります。
弘前大学の調査(2020年、英学術誌Molecular Autism掲載)では、
日本の5歳児における有病率が3.22%と報告されており、日本自閉症協会は、人口のおよそ20〜40人に1人(2.5〜5%)に存在する可能性を示しております
以前考えられていたよりも広い範囲に特性がある人がいると言われるようになっています。
また、ASDの男女比はおよそ4:1で男性が多いとされています(日本小児心身医学会)が、女性では特性が見えにくく見逃されてきたケースが多いことも近年指摘されています。
こうした背景を踏まえると、
「恋愛でなんとなくうまくいかない」
「距離感がわからない」という感覚を持っている人の中に、ASD傾向が関係しているケースは一定数あると考えています。
こちらは症状を診断するためのものではありません。婚活の悩みや不安に思うことを改善、支援するための記事です。
ASDの人が恋愛で距離感に悩みやすい「根本的な理由」

会話の空気を読む
恋愛には、誰もマニュアル化できないルールが大量にあります。十人十色、相手がいればその倍というほど決まった形はありません。
「最初は週に何回連絡するのが自然か」
「デートに誘うタイミングはいつか」
「相手が少し返信が遅いのは、どんな意味か」 「どのタイミングで気持ちを伝えるか」
こうしたルールが、発達障がいの傾向があるかた(ASD傾向がある人)には読み取りにくいことがあります。
これは共感力がないのではなく、
コミュニケーションの空気を自然に習得しにくいということからもしれません。
知識として学べば動けるのに、感覚としてはわからないということもあります。
相手の感情を推測する
人の表情や声のトーンから
「今どんな気持ちか」を読み取ることが、あまり得意でない人には、それが負荷になりやすい。
「この返信、怒ってる?」
「さっきの表情、何か嫌だったのかな」
「今日は話がはずんでなかった気がする。嫌われた?」
なぢ推測が難しいからこそ、ネガティブな方向に解釈してしてしまい、それが不安の連鎖になり疲れてしまいます。
自分の興味・関心が相手と違うことがある
好きなことへの関心が深く集中しやすい人はしや恋愛の場でも「話しすぎてしまう」ことや「一方的に自分の話」をしてしまいがちです。
第一印象から良くない印象になってしまいます。
自分は楽しく話しているつもりなのに、相手の反応が薄くなっている。
気づいたときにはすでに遅い、という経験をしたことがある人もいるでしょう。
これは自己中心的なのではなく、相手の「聞く」姿勢のサインが変わったことを読み取れないということが起きてしまうからです。
ASD傾向の人が婚活で頼りにすべきもの「感覚」より「言語化」
婚活の多くの場面は、
「感覚で読む」ことが前提になってたりもします。
でも、感覚で読むことが苦手なら、言葉にして整理すればいいのです。
たとえば次のようなことを事前に言語化しておくと、婚活の進め方が変わってきます。
- 初回のデートは何時間くらいを目安にするか
- LINEはどんな返し方をするか
- 相手の話を聞くとき、どのくらいで自分の話に切り替えてよいか
- 「交際の温度感は自分だけで判断しない」というルールを決めておく
「感覚でわからない」なら「言葉と仕組みで補う」。
これが発達障がいのある方(ASD傾向がある人)の婚活の基本戦略です。

婚活で距離感をつかむための具体策
① 「話すテーマ」を3つ決めておく
当日ゼロから考えるのではなく、事前に「この話をしよう」というテーマを準備しておきます。
趣味のこと、最近印象に残ったこと、相手のプロフィールから気になったことを1つ。
この3つがあれば、空気を読むことより話題を話すことで会話は成立します。
② 自分の話は「1分で切るルール」を作る
好きな話題になると長くなりやすい場合、意識的に「1分話したら相手に質問を返す」というルールを設けます。
これを意識するだけで、一方的な会話にならず相手との距離感が分かってきます。
③ 交際の温度感は一人で判断しない
「相手は私のことをどう思っているか」という問いへの答えを、自分の頭だけで出そうとしない。
LINEの内容や、デートでの様子を仲人(第三者)に話して、判断してもらうことも大切です。
一人で判断しようとするとネガティブな解釈に引っ張られてしまうため、第三者の意見を取り入れましょう。
④ 「なんとなく合わなかった」を言語化する習慣をつける
デートが終わったとき、「今日はなんか変だった」という感覚で終わらせるのではなく、「どの場面で、何があったか」を言葉にしてみましょう。
言語化できると、次回に活かせる情報になります。
自分の特性を相手に伝えるタイミングについて

診断でASD傾向がある方は、いつのタイミングで相手に伝えるかどうかは、慎重になります。
当社ではプロフィールに記載する場合、そうでない場合があります。こちらは活動会員様の意思により相談しながらプロフィール文を作成します。
大切なのは診断名より、
「自分はこういう場面が苦手で、こうしてもらえると安心できる」という形で伝えることです。
たとえば
「急な予定変更に対応するのが苦手で、事前に決めておくと安心します」
「LINEの返信が遅くても、無視しているわけではありません。まとめて送ることが多いです」
などこうした「具体的な伝え方」を準備しておくと、相手への説明もスムーズになります。
まとめ

発達障がいがある方(ASD傾向がある人)にとって、恋愛や婚活の距離感は難しく感じやすいものです。
でも、感覚でわからないことは、言葉にして整理すれば動けます。
婚活の「見えないルール」を可視化して、
一つずつ整理する。
その作業を一緒にやってくれる人がいれば、婚活は進められます。
「結婚できるかどうか」ではなく、
「自分に合う進め方があるかどうか」の
問いに変えてみてください。
答えは必ず「ある」からです。
FAQ
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参考資料
本記事では、ASDや発達障がいに関する研究・団体情報、婚活支援の現場で起きやすい相談内容を参考にしながら、婚活の進め方として内容を整理しています。
- 弘前大学「ASD有病率に関する調査」
- 日本自閉症協会「自閉スペクトラム症に関する情報」
- 日本小児心身医学会などによるASD男女比に関する情報
- 婚活疲れに関する各種調査
- 結婚相談所における婚活支援の実務経験
※本記事は医療的な診断・治療を目的としたものではありません。婚活上の困りごとを整理し、自分に合う婚活の進め方を考えるための記事です。
そんなひろしの相談所
心理カウンセラー:ひろし
東京都江東区を拠点に、IBJ正規加盟店として結婚相談所を運営。
コミュニケーションに苦手意識がある方、普通の婚活で疲れてしまった方に向けて、一人ひとりに合わせた婚活設計を行っています。



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